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猫の世界~ラーシェノーザ~

第12章 森の中


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マコ「しっかし…こんな事ってあるんだねぇ…」

マコは、アイが捕ってきた魚を焼きながら、しげしげとアイの事を見ている。

アイ「私達の種類は特別ですがぁ、他の猫達もぉ、それぞれの翼を持っているんですよぉ」

アヤ「え?と言うことは、皆さんも翼を持っているのですか?」

アヤが心人達に目を向けると、ソラが何か言いたさげにする。
すると、サクラが顔を近付けて何か聞き取ると、アヤに向き直る。

サクラ「自分以外は皆持っている、との事です」

マナ「え~?なんでソラは持ってないの~?」

マナが聞くと、サクラが答える。

サクラ「翼は、皆が皆持っているわけではないのです。ソラのような時間の番人(ルウ・キーパー)は翼が無くても、飛んだり泳いだり出来るんです。アイのような水守(セイラ)族は鱗の翼を持っていますが空を飛べません。私や兄様のようなドエル国の王族は光の翼。ホタル様やヨル様のような夜明族は黒き闇の翼。オレオは太陽の翼。ナコ様は月の翼。リム様だけはノーマル…普通です」

長かったが、サクラが言い終わると、ソラがコックリ頷く。
すると、オレオがサクラを意識してか、自分の金色に輝く翼をバサッと広げた。
…が、皆はそれをガン無視して、焼いた魚を食べ始める。

オレオ「おい!無視するんじゃねぇよ!!」

森の中に、オレオの声が空しく響いた。
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