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猫の世界~ラーシェノーザ~

第16章 氷の恐怖



マナは暫く、その全てを見通すような神秘的な薄い紫色の目でホタルを見ていた。
暫く考えた後、マナは優しく笑って聞いた。

マナ「一緒に食べようよ~」

ホタル「…………」

マナ「ほら~ちゃんと座ってさ~」

ホタル「…………」

マナ「あ~、それとも持ってこようか~」

ホタル「…………」

マナ「…………」

ホタル「…………」

暫しの沈黙。

マナ「…ちょっと気になったんだけどさ~」

マナはそう聞いて、ちらりとホタルを見たが、ホタルの様子は最初と変わらないままだった。

マナ「ヨルのこと~どう思ってるの~?」

そこでようやくホタルはピクリと眉を上げたが、何も言わない。
構わずマナは続ける。

マナ「どうしてこんなに仲悪いの~?」

ホタル「………別に、どうでも良いことだ」

マナ「どうでも良くないよ~。少なくとも~あたしにとっては~」

ホタル「…………」

マナ「嫌だったらいいけど~教えてくれない~?」


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