• テキストサイズ

猫の世界~ラーシェノーザ~

第16章 氷の恐怖



ホタル「主、例のモノをクソが持ってくる。他の者にも言ってくださらないか?」

マナ「へ?あ…う、うん。分かった~」

それだけ聞くと、ホタルは漆黒のマントを翻して行ってしまった。

マコ「…ねえ、ホタルってさ」

暫しの沈黙の後、マコがマナに話し掛けた。

マコ「ちょっと怖いところもあるけど、綺麗だよね。服のセンスもバッチリだし」

確かにそうだ、と言うようにマナは頷く。
ホタルの衣装は、黒を基調とした、という点では同じだが、毎日変わる。
ちなみに今日は、黒マントに動きやすいようにかヒールの無いブーツ、マントの中はダブルボタンが5つついたコートを着ている。
ズボンは短くかなりセクシーだ。

ホタルは壁に寄り掛かるようにして、騒ぐ連中を眺めていた。
その黄色い目は、確かに何か訳ありっぽい感じがする。
引き留めるマコを振り切って、マナはホタルに歩み寄った。

マナ「ホタル、どうしたの~?」

ホタル「……………」

ホタルはマナの方を見向きもせず、ただ黙っているだけだ。


/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp