第16章 氷の恐怖
そこまで見たアヤカは目を光らせ、目にもとまらぬ速さでテーブルに近づいた。
サクラとアオバは苦笑いし、メイドは呆気に取られた表情だ。
テーブルの上に、メニューが書かれた紙が乗っている。
そこには
・チキンのワイン蒸し焼き バジル添え
・鮭のハーブ蒸し
・アサリとキャベツのペンネ
・マッシュルームのガーリックソテー
・アボカドと生ハムのサラダ
・パンナコッタ
・サンドウィッチ=シュープリーズ
・ラロスの厳選スープ
・その他諸々
と書かれていた。
どれも少しずつ皿に盛られている。
まるで、それら一つ一つが美術作品のようだ。
かなり美味しそうだが、アヤカ達の他には誰も居ない。
食べ初めては失礼だろう、とアオバが言い、アヤカ達はとりあえず椅子に座る。
座り心地が良い。