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友達のナリカタ【十二大戦】

第2章 異文化交流:前半戦


憂城の友達理論は生きた人間からしたら歪で加え彼は自身の理論に忠実でまるで疑念を抱いていない。しかし、やはり彼は人なのだ。彼に感情があり感情があるから昨晩、反応を示した。付け入る隙はそこにある。

この歪な関係に終止符を打つ光明を得た。
情に訴えればいけるんじゃね?

憂城も人の子。彼の理論が彼に正しいわけではないと証明するのだ。殺すことだけが友情ではないと。友情と信頼は生きていても生まれるのだ。私は死んでいるが。

「だが残念な事に私は友人が指で数えられる程度しかいない。と言うか君しかいない。確かに話すのは好きだがあれはあくまで情報収集の一環であって交流目的ではないし。どうやったら友情って生まれるんっすかね?何したら良いの?まずは交換日記?教えて!砂粒えもん!」
『大体、状況は把握したわ。それともしょうがないなぁ、くんはとでも言っとくべきかしら』

ノリの良い返事の後にふふと喜ばしそうに砂粒は声を洩らす。

「何かおかしいか?」
『いえ、ただ嬉しくて貴方が特定の誰かと親好を深めようとするのは初めてのことだから』
「そうだろうか?君とは仲良くしているつもりだぞ。否、迷惑ばかりだったか」
『いいの!私が好きでやっている事よ。貴方は気にする必要なんて無い。それよりも仲良くなる方法ね。こういうのはどうかしら?』

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