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イケメン革命 夢小説〝Fly High〟

第14章 黒の軍と赤の軍




両軍の幹部達は、書記官がはっきりと言葉にしたことでその事実に改めて驚いたようで、ガーデンの空気が揺れる。


少し息の荒れた黒のエースがテーブルに手をついて立ち上がった。

「!?有栖、なんで黙ってたんだ?」



「…ごめん。実は僕自身、この事実を知って確信したのは一昨日のことなんだよ」

「え…?」




有栖は伏せていた顔を上げ、強い光を宿した瞳を幹部達に向けゆっくりと話し始めた。


「僕は、イギリスという国で生まれたという父とそこから遠く離れた場所にある日本という国で生まれ育った母の間に生を受けました。

父の生まれた国はイギリス、ということしか分からず、父方の親戚とは一度も連絡を取ったことがありません。
今までは何の違和感も持たずにいましたが、考えてみると思い当たることがあるんです。

父は昔、一度だけ魔法が使える国の話を聞かせてくれたことがあり、その情景や仕組みが、まさにこのクレイドルそのものなんです。

その話をした時の父は何かを懐かしむような、でも悲しむのではなく、ただ穏やかな様子で話すものだから、不思議に思ったのをよく覚えています。

それに、父は毎月、満月の夜には母と2人でベランダから空を眺めていました。あの話をした時と同じ表情で、母はそんな父をただ、優しく見つめていました。

父は魔法の国の出で、何かしらの理由であの穴から科学の国へ行き、母と出会って結婚し、遠く離れた国に移り住んで、僕が産まれた。そして、母は科学の国の人間ではあるけれど、この国の存在を知っていたんだろうとも思います。」



話を聞いている間の男達は終始、緊張した面持ちであった。


一先ず話し終えた有栖に、エドガーがにこやかに言う。


「では、有栖の身体に入ったエルの近くには事情の分かる方がいらっしゃるということですね。それは安心です」



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