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イケメン革命 夢小説〝Fly High〟

第13章 有栖と白ウサギ




すぐに扉が開いて、白髪の男性が僕達を出迎えた。


「やあエル、来てくれて嬉しいよ。
やはり君の声はどんな鳥でも適わない程に美しいね」

『…えっ…いや、あの…』


歯の浮くような甘い言葉と微笑みに何も言えずにいると、ブランさんの後ろから、聞き覚えのある声がした。


「所構わず口説くんじゃない、この万年発情ウサギが。
虫が入るからさっさと閉めろ」

「相変わらず手厳しいなあ…
さ、入って。坊ちゃんもどうぞ」

「……お願いだから、坊ちゃんはやめろって…」

僕の後ろでフェンリルがそう言いながら、2人で家の中へ足を踏み入れる。


フェンリルは用事があるからと言って そのままオリヴァーと一緒に奥へ行ってしまった。

僕はブランさんに促されるまま席につき、出された紅茶とケーキに目を落とす。



「…で、何があったのかな?」


さすが、とでも言うべきだろうか。
このお茶会は入れ替わる前からの予定だったらしく、別に何かがあったから、というわけではなかったそうなのだが、これが年の功というものなのだろうか。僕の様子を見て、ブランさんは何かがあったと察したようだった。



さすがと思うのと同時に、十数年は自分の能力や感情を隠す生活をしてきて、ポーカーフェイスには自信のあった僕が、クレイドルに来てからはそれを上手く隠せていないという事実に不甲斐なさを感じざるを得なかった。

僕は落ちた気持ちをすくうように紅茶を一口飲んで、顔を上げた。ブランさんは柔らかく微笑んで僕の言葉を待ってくれている。



覚悟を決めて、ふっと息を吐いた後、
自分がエルと入れ替わってしまった別人であること、元に戻るためにはここでエルを待たなければいけないこと、そして、彼女の部屋で見つけた本の記述に加え、魔法学者が現れ、能力持ちだが科学の国の人間である自分が魔法を弾けなかったことを話した。


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