第13章 有栖と白ウサギ
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『こんな素敵なグローブ…、本当に嬉しいよ。ありがとう』
「おう!どういたしまして!やっぱ似合ってるな!
…まあ、どっちかというと、礼を言うならあのじいさんに、だけどな笑」
フェンリルに案内され 入ったのは多種多様な革製品を取り扱う店だった。こぢんまりとしながらも、センス良く並べられた商品は1つ1つがキラキラと輝いているようで、息をするのも忘れて見入ってしまった。
見ていく中で、店の中央に置かれた台に飾られた滑らかな素材の黒いグローブに目を惹かれ、僕は思わずそれを手に取る。
フェンリルが奥の椅子に座っていた店主であるおじいさんに声を掛けてくれ、早速試着させてもらうと、驚く程エルの手にぴったりだった。
おじいさんは目元の皺を深くして、運命だ、そう言ってグローブを僕の手の上に乗せた。
そして、付いていた値札よりもずっと安く、ほぼ譲るような価格で売ってくれたのだった。
僕はフェンリルの隣を歩きながら、その感覚を確かめるように何度も手を握ったり開いたりしてみる。
すると、
「あ~っ!フェンリルじゃない!!今日はどうしたの?お買い物~?」
前方から明るい声が聴こえて、顔を上げると、見たことのない女性達がいた。
「おー、久しぶりだな!元気にしてたか?」
そうフェンリルが応えた後、僕が声を掛ける間もなく、彼は可愛らしい服を着た女性達に囲まれていた。
笑顔で対応しながらも少し手間取っているようで、ごめん、とこちらを見て片手を上げた彼に、僕は笑顔で頷き、少し離れた位置にあるベンチに座って待つことにした。
(ふふ、やっぱりフェンリルはモテるんだな)
そんなことを思いながら歩いていると、いきなり横から現れた手に腕を掴まれ、声を上げる前に口を塞がれて路地裏に連れ込まれた。
壁に追い込まれ、身体の向きを変えられると、
そこには____