第5章 有栖と入らずの森
何も言えず、ただロキを見つめていると、
「ああ、どうして分かったのかって顔してるね?
証拠は3つあるよ」
『…』
「まず1つ目、目の色が違うこと
2つ目、君から感じる、封印のような魔法の力
そして、3つ目。それは………」
1つ、2つ、と指を立て、ゆっくりと僕に近づきながら説明をするロキは、3つ、と最後の指を立てた後、僕の顎をくいっと持ち上げ、顔を近づけた。
僕は動くことができず、何も言えないまま、唾をごくりと飲み込んだ…
が。
「教えてあげなーい♪」
『へ?』
ロキは僕からパッと手を離し、軽い口調で続ける。
「まあ、その様子からすると、正体がバレたくなかった君は、黒の軍のとこから飛び出して来て、この先 行く宛がない、って感じかな?」
『………その通りです』
「うんうん、素直な子は嫌いじゃないよ♪
君から あいつらみたいな邪悪さは感じないし、何なら、僕らの家に招待してあげる
その足の傷も手当てしないとね」
『…ありがとう……、お願いします…』
(あいつら、って、アモン達のことを言ってるんだよな、多分…。とりあえず、助かった…のか…?)
「よし、そうと決まれば、さっさと行くよ
僕に掴まって、目を瞑って」
ロキに言われた通りにすると、次の瞬間、青い光が僕達を包んで____
目を開けると、そこにあったのは、ロキと"彼"の住む家だった。