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イケメン革命 夢小説〝Fly High〟

第4章 有栖と黒の軍




シリウスさんとできるだけ自然な距離感を意識して隣を歩く。

それだけでいっぱいいっぱいになりそうだが、僕は必死に、この後のことを考えた。


(今、このまま着いて行けば、食堂には辿り着けるとして、どうやって洗面所とかトイレの場所を自然に聞き出そう…。

食べる前に顔を洗いたいし、トイレにも行きたいし…。

うーん、自然に…、自然に…。)



「…、お嬢ちゃん、どうした?そんな難しそうな顔して」


『え!?あ…、あの……!



…実は、この兵舎内に金銀財宝が眠る隠し部屋があるという噂を耳にしたんです…。

ぼk…私も気になるので、兵舎の見取り図を見せていただけませんか…?
何か手掛かりが見つかるかもしれません!』


(全くもって自然じゃない!何なんだよ、隠し部屋って!?
それに、僕って言いかけてしまった…。)


「……隠し部屋か…。見取り図ならいつでも見せてやれるが…。

お嬢ちゃん、その話は誰から聞いたんだ?」


『…っ、秘密です!秘密!

まだ朝食まで少し時間ありそうですし、ご飯の前に見たいんですが…だめですか?』


僕は、シリウスさんを見上げてそう言った。



(やっぱり無理があるだろうか…きっと不審に思ってるはず…。


それにしても、背が高いな…アリスが小さいのか…?

…シリウスさんの身長は185cmだったよな…ってことはアリスは160 cmといったところだろうか…

女性としては標準的な身長か…
しかし、これは"慣れない"な…。首が痛くなりそうだ…。)


「…ふっ、

そんな必死な目で見つめられたら、断れないな。
分かった、見取り図は執務室にある。行こうか」


『…っありがとうございます!シリウスさんっ!』


笑顔でそう言うと、

シリウスさんは僕の、いや、エルの頭に大きな手を置いて、ぽんぽんと優しく叩いた。



突然のことに、僕は バッと俯いてしまう。

(…っ、うっわあ……。アリスが、エルが、羨ましいって、ずっと思ってたけど、こう、実際にされると…、)



『心臓が持たないかもしれないな…。』


「ん?何か言ったか、お嬢ちゃん?」


『…っ、いえ!何でもありませんよ!』




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