【松】終身名誉班長とマフィア幹部と汚職警官から逃げたいんです
第3章 マフィア幹部カラ松
…………
そして、恐るべき短時間でカラ松さんは復活していた。
まだ回復せずフラフラな私に朝(昼)食を出してくれた……のだが……。
「疲れただろう、マイキティ。たくさん食べるといい」
「…………」
床に置かれた皿とちょびっとだけのった食事を見ながら、ため息。
「今回はちゃんと待っているな――よし!」
まだ続けるのか、そのプレイ。
私は痛マフィアの所行に深くふかーくため息をつき、皿に口をつけた。
…………
…………
終身名誉班長殿は不機嫌だった。最高に不機嫌だった。
「マフィアの幹部様に四つ星ホテルに連れて行かれたんだって?
可愛がっていただいて、こんな掃きだめなんか、二度と戻りたくなかっただろう?
俺たちみたいな薄汚い男に抱かれるなんて嫌だろう? ええ?」
ずーっとこの調子である。ネチネチネチネチと、うっとうしいわっ!!
「こんな良い匂いさせて帰ってきてさあ。良い物をたくさん食って、たっぷり寝たんだろ?」
私の前髪をつかんで軽く引っ張りながら一松さんは低い声。
「ん……んー……」
いや、ほとんど食べられなかったし、寝られたことは寝られたけど、熟睡にはほど遠い。
抗議したかったけど、私は出来ず、椅子に座る一松さんに口で必死にご奉仕する。
「力入ってないし。全然勃たねえし」
いや、結構反応してると思うんだけど。頭を押さえつけられ、むぐむぐとうめく。
「一松~。そんなにいじめるなよ。ナノちゃんが可哀想だろ?」
と、後ろから声がする。腐れ警官のおそ松さんが、
「マフィア様に逆らえるわけないし、仕方ないだろ。ちゃんと上司の度量を見せないと」
おそ松さん、良いこと言うなあ……背後から私をヤッてなければもっといいんだけど。
私? 下は脱がされ、上は前をはだけた作業服だけ。
「けっ。おい、そろそろ出すぞ」
「ナノちゃん……あー、他の男にヤラれてても、可愛い……」
「この、雌猫……っ……」
「……ん……んん……――っ!」
上と下に同時に放たれ、私は一松さんの膝にすがって、どうにか自分を支える。
そして一松さんは私の頭を抱きしめながら、ジロリとおそ松さんをにらみ、
「突っ込んで満足したなら、とっとと帰れよ、クソ警察」
「ええー。俺ももっとナノちゃんとヤリたい!」