【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第4章 二人で幸せに・・・
突然始まった告白に私は呆然としながらもリヴァイの言葉に
耳を傾ける。
「傭兵時代の時はたまに夢で見る程度だったが、次第にその頻度が
増していった。その夢の中にエルヴィンもミケもハンジも
・・・おまえも出てきた。最初は何故こんな夢を見るのか
わからず自暴自棄になって戦闘を繰り返していたが
次第にこれは前世の記憶ってやつじゃないかと思い始めた。
その夢の中で俺とおまえは幸せそうだった。悲惨なあの世界で
唯一の・・・安らぎだった」
私は息をするのも忘れていた。
そんな風にリヴァイが思ってくれていたのかと嬉しさが
込み上げる。
「だが、おまえは死んだ。俺の目の前で、俺を庇ったせいで・・・」
その言葉に申し訳無さが募ったが、一切口を挟まず黙って
リヴァイの言葉を待った。
「俺は絶望した。無力を嘆いた。だが、死んだ者は生き返らない。
心に穴が空いたまま、ミケもエルヴィンも死んでいった。
そこからは・・・よく覚えていない」
やはり私は彼を傷つけてしまっていたのだと、心が沈んだ。
「おまえはこの世界でも傍にいてくれた。傭兵隊が解散した時も
俺を連れて、精神が病んだ俺を何も言わず養った。
この家に来て半年で全ての記憶を取り戻した時思ったのは、
このままおまえと一緒に暮らしていけないかという事だった。
だが、ふと・・・俺と一緒にいるのは先に死んだ事への
贖罪のつもりで、義務感で暮らしているだけなんじゃないかと
思い至った」
「えっ!?ちょっと、それは・・・っ!」
私は慌てて訂正しようと声を上げたが、リヴァイは静かに
手を上げ「黙って続きを聞け」と促してきたので、それに従う。