【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第4章 二人で幸せに・・・
私の混乱を悟ったリヴァイが慌てて
「いや、あの掃除機は本当に欲しかった」と謎の弁明を
してきたので、更に訳がわからなくなる。
リヴァイは何度か口を開けたり閉じたりしていたが、
言葉を選びながら話し始めた。
「おまえの選択は間違ってない。俺はあの掃除機が欲しかった。
・・・だが、おまえからのプレゼントなら違うものが
欲しかったってだけなんだ」
単なる我儘だが・・・と話してくれたリヴァイに、
私は嬉しくなる。
つまり、私に甘えて我儘を言ってくれているという事だ。
普段、我儘とか甘えとか言ってこないリヴァイからの
お願いは本当に珍しくて、彼に激惚れな私は二つ返事で
「じゃあ、何が欲しいの?」と先を促す。
「手を出せ」と言われたのでよくわからないまま右手を
差し出したものの、少し眉を寄せられ「反対の手だ」と言われ
大人しく左手を出すと、静かに手を取られ指に指輪を嵌められた。
しかも薬指に・・・。
「・・・・え・・・・?」
呆然とする私にリヴァイは真剣な顔で私を見つめた。
「言えなかったが、俺はもうとっくに過去の記憶を
全部思い出していた」