【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第3章 記憶
リヴァイは間違っても浮気なんか出来ないなとエルヴィン達は
少し思ったが、いつも彼がイレーネを目で追っていた姿に
気づいていた三人の中ではあまりそういう心配はしていなかった。
まぁ、浮気云々の話は初々しい二人を誂いたかっただけ
という話だったが、これ以上話が拗れると(リヴァイが)
ヤバそうなので軌道修正を図る。
「実は私ももうこの傭兵隊を解散しようと考えていたところで、
ミケと相談していたんだ」
「そうだったの?」
いつの間にかエルヴィンに対して敬語が取れてしまったが、
リヴァイはまだ寝ていそうだし良いかと開き直る。
「あぁ、大分資金も稼げたし事業を起こそうかと思っていてね・・・。
ミケ達もそろそろ新しい人生を歩もうかと考えていたそうだし」
ミケやハンジに目を向けると、二人共笑顔で頷いていた。
「俺も資金が貯まったから店を開こうかと思っている。
・・・それに探したい人間がいる。おまえとリヴァイを
見ていて記憶が無くても良いから傍にいたいと思った」
「あたしも~。やっぱモブリットに会いたいんだ。
あたしもイレーネ達と同じような別れ方しちゃったから・・・」
モブリットはハンジを庇って死んだのだと前に聞いた事があり、
私は居た堪れなくて目を伏せる。