【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第3章 記憶
「リヴァイを連れて静かな場所で暮らして寄り添いたいと
思います。昔の記憶は精神を蝕みますから」
「でも、ここを辞めて仕事とかどうするの?」
ハンジの疑問には「今までお金を貯めていたし、
死に物狂いになれば何かの職にはつけるわ」と返したものの、
彼女から「そうじゃなくて、リヴァイは無職になっちゃうじゃん」
と言われた。
「え?私が養っていくから大丈夫」と当たり前のように答えると、
三人に爆笑される。
「もう凄いわ。イレーネのリヴァイに対する尽くしっぷり」
「リヴァイは幸せ者だな。寄り添ってくれる女性がいるなんて・・・」
「無職なリヴァイのプライドが保てば良いがな。
案外その内他の女を作って逃げ出したりしてな」
最後のミケの言葉に空気が凍ったが、その可能性を
考えなかった訳ではないので、そうなったらどうしようかと
思案する。
「捨てられるのは嫌だなぁ・・・。女の気配感じたら速攻で
監禁して尋問して、納得いけば解放しようかな?」
「いや、それイレーネが言ったら全然洒落にならないし、
絶対ヤる気でしょ?少しリヴァイが心配になってきたわ」
ハンジの呆れた声に釣られエルヴィンとミケまでもが
同感と言わんばかりに首を縦に振る。
「え?何で?リヴァイに好きな人が出来たら身を引く気ではいるよ?」
「・・・間違っても相手の女に監禁尋問はしないようにね」
「大丈夫!私女に手を上げるほど落ちぶれてないから!
ヤるとしたらリヴァイにだけだから問題ないよ!」