【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第3章 記憶
守ると誓ったあの時、私はリヴァイを庇って巨人に
食い殺されてしまった。
死の間際、彼の泣き顔を見た私は自分の『守る』という考えが
間違っていたのだと気づいた。
『守る』というのは相手を庇えば良いというものではないと
気づいた時には遅かったけど、今世では自分も生きながら
彼と寄り添う事が『守る事』なのだと思え、二人が
生きられるように強くなった。
リヴァイが過去と向き直って立ち直るまで一緒にいる事が
彼を『守る事』なのだと・・・。
全てを思い出したリヴァイが私との別離を選んだとしても、
それは仕方ない事だと思う。
あんな酷い別れ方をしたのだから、彼がもう二度と私の顔を
見たくないと言ったとしても不思議はなかった。
「そっか。皆それぞれの道を行くんだね」
「そうだな。だが、時々こうして会いたいと思っている。
私達は今も昔も大事な仲間だ。困った事があれば助力したい」
エルヴィンは今も昔も上官として頼もしい。
皆で笑い合って、お互いの幸せと成功を願いながら私達は
その後別々の道を歩んだ。