【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第2章 中尉と少尉
「おい、待て」
突然制止の言葉が掛けられたので、リヴァイに目をやると
いつの間にか腕の拘束が外されていて、その両腕に
抱き締められた。
「ちょっ!?いつの間に拘束解いたの!?」
「あ?あんなもん簡単に外せるに決まってんだろ。
俺を誰だと思っている」
「んー・・・生意気な部下君かな?」
そう言うとリヴァイはフンッと鼻で嗤い、
私の胸に噛み付くようにしゃぶりついた。
「・・・ぁ・・・!」
「良い声出すじゃねぇか、上官殿」
いつの間にか形勢が逆転し、私の身体は倒され上に
乗られる形になり、リヴァイからの愛撫を受ける。
乱暴にされるかと思ったのにリヴァイからの愛撫は優しいもので、
私は彼の頭を抱いて好きなようにさせた。
彼の頭をソッと撫でる度、身体の余計な力が抜けるようで、
私の身体を弄る手がまるで愛しいものを扱うような手つきになる。
私はそんなリヴァイを前に涙が溢れた。
「何泣いてんだ?まだ何もしてないだろうが・・・」
呆れたように言われた言葉に私がとびきりの笑顔で
「夢のようで嬉しいの」と静かに答えると、
リヴァイは少し目を細めて「そうか・・・」とだけ言った。
それから彼が眠るまで、私達は抱き合った。