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【HQ】陽のあたる場所へ

第13章 長期合宿前編


「そろそろ始めるぞー」

誰かの声が天の助けにも思えた。

「あ、じゃあゴミ回収してきます」
赤葦さんに一言告げて、いつの間にか空になったお皿を片手に、ゴミ袋を持ってスイカの種飛ばしで遊んでるリエーフや翔陽の元へ走って行く。

「はーい、ゴミ回収しまーす」
さんきゅーと言いながら翔陽とリエーフはスイカのヘタをゴミ袋に捨てて体育館へ走っていく。

「優希どうしたの。顔赤いよ」
2人の後からゴミを捨てに来た研磨さんの言葉にドキッとする。
「え、あ…いや…」
すると研磨さんは吃ってる私の後ろを見ながら
「あ、赤葦」
えっ…と、思わず思いっきり振り向いた。
「ごめん、嘘」
研磨さんは私の頭をポンポンとしながら、ごめんね。ともう一度呟くと
「ま、俺でよければ話聞くから」
と言って私を通り過ぎて体育館に戻って行った。


………。

…はぁ〜

思わずその場でしゃがみ込んだ。

研磨さんは本当に良く人を見てるな。


うーん…

とりあえず今日にでも話聞いてもらおうかな。
うん、そうしよう。早い方がいいだろうし。


そうと決まれば、あと少し練習がんばろ。





練習終わり、
「優希!今日も来るよな?」
「光ちゃんごめん、約束あるから終わったら行くね」

一言誤り、急いで片付けを終わらせて音駒の皆が寝泊まりする部屋に向かった。

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