第12章 手術そして夏休み
そして手術は無事成功。
あとはリハビリするだけだ。
光ちゃんが部活終わりに会いに来てくれた。
「おう優希、成功して良かったな」
「うん。ある程度動けるようになったら退院できるって」
「そっか。待ってるからな!」
そう言って光ちゃんは帰って行った。
明日も学校あるもんね。
携帯を見ると繋心からメールが届いていた。
《優希、無事終わったか?日向達から聞いた。あいつらはお前に謝りたいんだとさ》
繋心、やっぱり何かあったと思ったんだ。
隠し通せないなー…。
〈私も黙って来ちゃったし、皆に謝らなきゃ。今度の長期合宿には間に合わせるから〉
そうだ。間に合わせるんだ。
そして2日後に退院、1週間は通院しながら1日中リハビリ。
少しの運動ならできるようになった私は、家でリハビリしながら定期的な通院だけで良くなった。
思ったよりも早くリハビリが進んだみたいで、病院の先生もびっくりしていた。
「優希ちゃん頑張ったわね!先生も褒めてたわよ」
「叔母さん、毎日送り迎えありがとう」
「いいのいいの。優希ちゃんは私の娘みたいなものだもの」
その日部活から帰ってきた光ちゃんは、私が通院しなくてよくなった事を聞くと
「優希!じゃあ明日俺と部活行こう!」
と嬉しそうに言ってきた。
「うん、行こうかな」
よっしゃーっ!とガッツポーズをする光ちゃんに
「光太郎。あんまり優希ちゃんに無理させちゃだめよ」
と注意する叔母さん。
「優希ちゃん、気をつけて行っておいで」
そして優しい笑顔の叔父さん。
いい家族だな。
それに明日は久しぶりにバレーが見れる。