第11章 衝突
「繋心、ちょっと相談なんだけど…」
帰ってすぐ、店番をしていた繋心に話しかける。
「おう、なんだ…って!おまっ!優希!その膝どうしたっ!?」
見ると私の左膝は真っ青になっていた。
「あー…こけた」
自分でも苦しい言い訳だと思うけど、繋心は特に深く聞いてこなくて安心した。
「で、相談ってなんだ」
「夏休みまでまだあるけど、もう東京行こっかなぁ…って」
「何があった?」
「早くバレーができるようになりたい。それだけ」
私の決意が伝わったのか、そうか。とだけ言った繋心に
「明日学校の先生に休む事は伝えてくる。火曜日の朝には行くから、皆には繋心から伝えておいて」
おやすみ。と言って部屋に行く。
その日は久しぶりにあの夢を見た。