第10章 いざ東京へ
合同練習2日目。
音駒は相変わらずの安定感。
チラッと見る烏野は、変人速攻を使って攻める今までと同じ戦い方。
あの変人速攻も昨日の最後の試合では追いつかれてたし、IH予選の時も最後読まれてた。
そのままでいいのか?もっと成長の仕方はあるはず。
あの速さのまま翔陽に打ち分けができれば…でもそれには翔陽だけじゃなくて飛雄の成長も必要…かな。
1人で考え込んでいると、隣に来た猫又先生が話しかけてくる。
「烏野はこのままでいいのかねぇ」
「え、猫又先生は私の心が読めるんですか?」
びっくりして聞けば猫又先生は、ほっほっほっと笑いながら
「なんだ、お前さんも思っとったのか」
「まぁ…あの速攻で負けましたからね」
「それにあいつらが気づくか、か」
そうですね。と言って私達は音駒の試合に集中した。
と思ったらいきなりリエーフがブロードをした。
研磨さんもびっくりしてる。でも合わせてきた。
ぶっつけのブロードか。やっぱりリエーフは凄いな。スパイク以外はボロボロだけど。
さぁ、強くなる為に求めるのは、安定か、それとも進化か。