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【HQ】陽のあたる場所へ

第10章 いざ東京へ



ーsaid木兎ー


優希と抱き合ってるのを見られて質問攻めにあう。
あー優希も向こうで質問攻めにあってんだろうな。

「で?木兎の彼女なわけ?」
「いつから付き合ってるんだよ」
「てかかなり可愛い子だったよな」
一気に言われても困る。まあ確かに優希は可愛いけども。

「彼女じゃねぇよ」
「うっそだー」
「じゃあなんで抱き合うんだよ」
否定した事を否定された。なんでだ。

「俺と優希は従兄弟だよ!ただ、理由は聞くなっ」
そう説明すれば渋々ながらも納得してくれたみたいだ。


さ、飯行くぞー。と皆と一緒に食堂に行こうとすると、赤葦が俺を呼び止めた。
「木兎さん。間違ってたらあれなんですけど、さっきの子、舞姫の岡崎優希ですよね」
「おまっ何でそれを…あ」
やべぇ。つい言っちまった。
「やっぱりそうなんですね」
赤葦は無表情のまま詰め寄ってくる。怖い。

「あーもーそうだよ。優希に俺から聞いたとか言うなよ?」
優希怒ったら怖いもんなー。それにもう連絡取れなくなるの嫌だし。
「言いませんよ。でも、そっか…」
よかった。って赤葦は言ったけど、赤葦は優希と知り合いなのか?いやでも優希からそんなこと聞いた事ねぇし。
てか、赤葦が微笑んでる…っ!?

「あ…赤葦が…っ、赤葦が笑ったーーっ!!」
前を歩いてた部員のヤツらが俺の声にこっちを振り返るから、
「赤葦が笑ったぞ!」
と言いながら駆け寄れば
「笑ってません」
と言いながら赤葦もついてくる。

「いいからさっさと行くぞー」
という木葉の声でまた皆で食堂に向かった。


ーsaidendー
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