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【HQ】陽のあたる場所へ

第10章 いざ東京へ


「光ちゃん!」

そう言って私はリエーフの腕から抜け出して光ちゃんの元に走って飛びついた。

光ちゃんは私をちゃんと抱きとめてくれたけど、
「優希走るなよ」
「ごめん、つい」
怒られた。ですよね。

でもすぐに笑顔に戻って
「優希会いたかった!」
って言ってくれるから、
「私も!」
と言ってぎゅっと抱きついた。


「あのー…優希?」
声を掛けられて振り向くと、烏野と音駒のみなさん。
光ちゃんの後ろには梟谷のみなさん。

急に恥ずかしくなって、光ちゃんから離れて繋心の背中に隠れる。
潔子先輩を探したけど居なかったし、仁花も居ないし。仕方ない。

「優希なんで木兎と知り合いなんだ?」
「彼氏なのか?付き合ってるのか?」
黒尾さんも大地先輩も笑顔が怖い。
光ちゃんに助けを求めようとチラッと見ると、光ちゃんは光ちゃんで梟谷のみなさんに質問攻めにあってる。
これは私が説明するしかないな。

ふぅ。と息を吐いて皆の前に出て説明する。
「光ちゃんと私は従兄弟です。烏野の皆には説明しましたよね?東京で私を支えてくれた従兄弟が光ちゃん。梟谷の主将、木兎光太郎です」

「はぁ?従兄弟ぉ?」
黒尾さんの言葉を無視して孝支先輩が質問する。
「ちょっと待って、優希とコーチも従兄弟だよね?じゃあコーチと梟谷の主将も従兄弟?」
「はぁ?コーチも従兄弟?」
そうだよね、黒尾さんってか音駒の人は訳分かんないよね。

「えっと、説明しますね。私の母と繋心の母親が姉妹、私の父と光ちゃんの母親が姉弟なので、私は2人と従兄弟でも2人は他人同士です」
まあ大きく分ければ親族になるかもですけど。と説明すれば、だいたいの人は理解してくれたみたいだ。

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