• テキストサイズ

【HQ】陽のあたる場所へ

第7章 東京に向けて


体育館の前で潔子先輩と合流する。
「潔子先輩!仁花、この後委員会らしいので顔見せだけでいいですよね?」
「うん、大丈夫。優希連れて来てくれてありがとう。仁花ちゃん来てくれてありがとう」

そう言って潔子先輩が先に体育館に入って行って
「あの、ちょっといいかな」
と皆を呼ぶ。
「こんにちはー」
と体育館に入る私の後ろから仁花が顔を覗かせると、皆がゾロゾロ集まってくる。

「えっと、新しいマネージャーとして仮入部の…」
「やっ谷地仁花ですっ!」

自己紹介が終わった所で、仁花は旭先輩に怖がったり龍先輩夕先輩コンビが孝支先輩の背後からガン見してるのにビビったり大変そうだった。
「宜しくお願いシャス」
と言った仁花に
「「シアーッス」」
と皆で取り囲んでの挨拶は流石にびっくりしたみたいで、私の後ろに隠れてしまった。



仁花が委員会のため体育館を出て行ってから、私は孝支先輩と力先輩の元へ行く。
「先輩、明日には予想問題できると思います!」
「まじ?仕事早いな」
「先生達とかなり仲良くなりましたから」
えっへんと孝支先輩に向けて胸を張れば、
「そういえば数学の橋本先生が、最近1年の岡崎さんが懐いて可愛くてーって言ってたよ」
と力先輩が教えてくれたので、
「橋本先生いつもお菓子くれるんです!で、英語の伊藤先生とはいつも英語でお喋りしてるんですよ。あと、化学の増田先生とは心理テスト出し合うし、あとは…」
と言えば2人とも目を丸くして驚いてる。

「優希って日向以上にコミュ力高いと思う」
と孝支先輩が言えば、力先輩も
「俺もそう思います」
と同意して2人でため息を吐く。
「それって褒めてます?貶してます?」
と聞けば、褒めてる褒めてる。と2人して言うけど、褒められてる気がしない。だから素直に喜べない。

/ 109ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp