第7章 東京に向けて
翌日の昼休みから、翔陽と集めたリストに沿って潔子先輩とマネージャーの勧誘をする。
「なかなか居ませんね…」
「そうだね。でも最後まで諦めない」
「はいっ私も諦めません。夏休みになったら私は東京ですし…」
申し訳ないなぁと思うが、そんな考えも潔子先輩にはお見通しだったのか、
「優希は優希の出来る事をするためだもの、申し訳ないとか思わないでね」
はい。と言って潔子先輩に抱きつくと、ふふ、と笑いながら頭を撫でてくれる。
土曜日の部活終わり、家に帰るとメールが届いた。
〈こっちは明日からIH予選だ。勝ち進むからな〉
黒尾さんだ。
《頑張ってくださいね。烏野が行けなかった全国に行ってください》
〈おう、任せろ!全国決めたら応援来いよ〉
すぐに返事が来た。
ふふ、ウチも練習あるから行けるかは分かんないな。でも…
《そうですね。音駒の皆さんの勇姿を見に行けたら嬉しいです》
音駒のプレーはいつ見ても綺麗だなって思う。
〈そこは、黒尾さんに会いたいです!って言う所だろー?〉
〈でもまあ、合同練習で会えるか。来るんだろ?〉
《はい。合同練習楽しみにしています》
〈そうだな。またウチのマネージャー頼むわ〉
《それは主将と監督に確認しないとですので》
〈きっとやる事になると思うぜ〉
《そうなったらお世話になります》
〈おう、じゃあまたな〉
《はい。明日頑張ってくださいね》
合同練習が楽しみだ。
そうだ!蛍が翔陽と飛雄に勉強教えてるみたいだから、私はヤマ張って、予想問題でも作ろうかな。意外と当たるんだよね〜