第5章 IH予選
2セット目。
孝支先輩セッターから始まって、途中で飛雄に交代。
変人速攻のサインも変えて、その上あの飛雄が蛍とコミュニケーション取ってるっぽい。
25ー23
今度は烏野が取った。
そして3セット目。最終セット。
これを取った方が勝ちだ。
一進一退。ただ、地力の差が出てくる。
青城のリベロがトスを上げた。アタックラインより後ろで踏み切って空中でのトス。
ビデオ見て思った通りだ。
繋心も感じてはいたみたいだけど、ここまで上手いと流石としか言い様がない。
翔陽のワイド移動攻撃が決まって、流れが傾きかけたのに、運も青城に味方する。
流れを切りたい場面、繋心がこっちを見た。
違う、嶋田さんを見た。
忠のピンチサーバー。
緊張がこっちまで伝わってくる。
ジャンプフローターサーブだ。
入っても入らなくてもいいんだ。切り替えさえできれば。
お互いが30点を超えた。
3セット目後半になってから英の攻撃が増えてきた。
最初は目立ってなかったのに、きっと上手くサボって体力温存してたんだ。
及川さんもそれを分かって、後半に多く使うようにしてる。
そして勝負がついた。
31ー33
セットカウント1ー2
烏野は3回戦敗退。