第5章 IH予選
龍先輩のスパイクから始まり、旭先輩のスパイクも綺麗に決まる。
翔陽が普通の速攻を決めたのを見ていた及川さんは楽しそうに身を乗り出して試合を見る。
「ねぇ優希ちゃん、チビちゃん普通の速攻できるようになったんだね」
「烏野は進化し続けますから」
にやっと挑戦的に笑えば、及川さんも同じ様に笑う。
結果は25ー12、25ー14の2ー0で烏野の勝利。
皆の所へ向かうと、翔陽が最初に気づいて、優希!勝った!と嬉しそうに言うから、いえーい!とハイタッチをする。
「翔陽、"烏野の10番すげー"って沢山の人が言ってたよ」
翔陽はふひひ、とニヤけている。
2回戦は伊達工業高校とだ。
鉄壁のブロックを相手に、どう戦うか。