第3章 GW合宿
無事学校へ帰った私は、さっき出会った2人の事を思い出していた。
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「あの、お名前教えてください!」
「俺はね!及川徹っていうんだ!徹くんって呼んで…あだっ!」
名乗った瞬間殴られるイケメンさん、基、及川さん。
「岩泉だ。岩泉一」
そして男前な岩泉さん。
「私は岡崎優希と言います。岩泉さん、タオル今度お返ししますね」
本当にありがとうございました。と言って手を振って2人と別れた。
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そういえば、私名前だけ名乗って学校も言ってないし、連絡取れないとタオル返せないや。
(ま、いっか。今度直接返しに行こう)
「優希、ユニフォーム配るから手伝って」
考えてると潔子先輩に呼ばれる。
「はいっ」
返事をして皆の所へ向かう。
「かっ、影山が…一桁っ…」
「言うと思った」
呟いた日向くんに思わず笑ってしまった。
「あれ、でも日向くんテレビ見てたんじゃないの?」
「な、何が…?」
しょんぼりしている日向くんに、昔のことを思い出しながら伝える。
「小さな巨人が全国出た時の番号、10だったよ。たしか」
「ホントか岡崎っ!」
頷くと嬉しそうに、運命だ!って言う日向くんが微笑ましい。
明日はとうとう音駒との試合だ。