第3章 GW合宿
練習後、烏野高校合宿用施設。
私は一足先に潔子先輩と武田先生と夕食準備。
一段落して、皆の声が聞こえたから玄関までお出迎え。
日向くんは、うおーって言いながら走り回ってる。
今の今まで練習してたよね?
どれだけ体力有り余ってるの…?
「1日中むさ苦しい連中と顔つき合わして何が楽しいのさ」
「「おい月島てめぇ!半径500メートル以内に潔子さんが居る空間はむさ苦しくねえんだよ!」」
「清水は家近いから用事終わったら帰っちゃうよ。いつもそうじゃん」
蛍に食ってかかった田中先輩と西谷先輩が菅原先輩の一言で床に突っ伏した。
「あ!優希ー!今日の晩飯なにー?」
「菅原先輩、今日はカレーですよ。それで…あの2人は大丈夫なんですか?」
「放っときゃいいべー」
菅原先輩はそう言うけど、なんだか可哀想な気がしてきたので2人の元へ向かう。
「あのー、大丈夫ですか?」
「はっ、優希!そうだ!ノヤっさん!俺らには優希が居るじゃねえか!」
「そうだな龍!優希が居る!俺たちの天使!」
ガバッと起き上がった2人が何か恐い。
「あ、あのー…」
「優希。聞きたい事がある」
「な、何でしょうか、田中先輩」
真剣な声に驚きながらも、何を聞かれるのか構える。
「合宿は泊まりですか?」
はい?至極真面目な顔して何を聞かれるかと思ったら…
「はい、泊まりますよ」
正直に答えたのに。
何で田中先輩は目の前で泣いているんだろう。
後ろでは西谷先輩も泣いているし。
え、何この状況。誰か助けて。