第15章 長期合宿後編
次の日も、練習は慌ただしく過ぎていった。
練習は、ってか、マネージャーの方がドリンク作ったりビブス洗濯したりごはんの準備したり…慌ただしかったかな。
練習が終わると、黒尾さんに自主練に誘われた。
「優希!今日は来るか?」
「3対3やるんですよね?私居たら余りません?」
「そんなん関係ねぇって。仕事終わったら来いよな」
じゃあ後でな。と私の返事も聞かずに片手をヒラヒラとさせて体育館から出ていった。
それからマネの仕事を終わらせて第3体育館に行くと、ちょうど光ちゃんがリエーフの手にスパイクをリバウンドさせて、体制を立て直してスパイクが決まった。
「光ちゃんナイス〜」
「おー、優希来たか!」
「ああ言われたら来るしかないじゃないですか」
頬をぷくっとさせて黒尾さんに答えると、
「悪いって。でもやるだろ?バレー」
頭をくしゃっと撫でながら二っと笑う黒尾さんに、やる。と答えると、笑いながら私の手を取って皆が居るコートに向かった。
「じゃあ私こっちに入りますね」
光ちゃん、赤葦さん、翔陽のチームに入ろうとすると、
「えぇーっ!優希こっちじゃねーの?」
リエーフが煩い。
「だって可哀想じゃん、身長的に」
「優希が入ると平均身長また下がるけどね」
「蛍うるさいよー」
「おっ優希同じチームか!」
「うん、よろしくね翔陽」
1年でわちゃわちゃしてると、痺れを切らしたのか
「おぉーい!始めるぞー!」
光ちゃんの声でまた試合が再開した。