第14章 閑話さんー女子マネ部屋にて
ーside谷地ー
「あーあ、優希ちゃん寝ちゃった」
宮ノ下さんが呟くと、白福さんが先程の話を続ける。
「でもさ〜優希ちゃんの初恋の子が合宿メンバーの中に居たら、運命じゃない〜?」
「ただライバルは多そうだけどね」
雀田さんの言葉に全員が頷く中、
「優希ちゃんの事が好きな人って誰が居るんでしょうか…」
私は気になる事をそのまま口に出してしまった。
はっと気づいた時には遅かった。
先輩達は、いろんな人の名前を挙げていく。
「木兎は従兄弟って言ってたもんね〜」
「黒尾くんは絶対好きでしょ」
「あと灰羽くんもね」
「菅原と月島もだと思う」
あわわ、清水先輩まで話にノッてきた。
「赤葦も好きだと思うんだけどなぁ」
「本心が分かんないよね〜」
先輩達…楽しそうだ。
優希ちゃんの方をチラッと見ると、もう夢の中みたいだ。
あぁ…私も眠くなってきた。
「私達はやっぱり赤葦を推すよ」
「私は菅原かな」
「私は黒尾くんに頑張ってもらいたいなぁ」
「私はダークホースで音駒のプリンくん!」
…なんの話になったんでしょう。
あまりいい予感はしないけど…頑張れ、優希ちゃん!
「明日また楽しみだね!」
「じゃあおやすみ〜」
合宿もあと2日、私も頑張ります。
ーsideendー