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【ツキプロ】篁志季と私の8日間

第1章 S


寝室は閑静に包まれていた。
真っ暗な部屋で2人きり。
今晩も昨日のように、2人でここで…。

志季さんの腕は私の腰に回されたままだ。
触れられてることを意識すると、顔が熱くなる。

“こんなこと、絶対に有り得ないのに。”
今更だが、私は夢を見ているような気がした。

すると志季はそっと唯愛から離れた。

「志季さん?」
私は不覚にも、まだ志季さんの体温を感じていたかった。

「俺はまだ熱がありそうだ。今日はもう寝ることにするが、唯愛はどうする?」

寂しかった。でも、熱があるなら仕方ない。
触れたい気持ちを抑えて、私も寝ることを決意した。

「私も、そうする。」

「ああ。お前はベッドで寝ろ。俺はこっちのソファーで寝る。」

「なんで?志季さんもベッドで…」

「熱を伝染したら大変だろう?」

私は我慢できなかった。

そして、思わず志季さんに後から抱きついた。

「…昨日はあんなこといっぱいしたくせに、今日は放置だなんて、寂しいよ。焦らさないで。」

「…今日は辞めておこう。すまない。」

志季さんの気遣いを踏みにじって、私は志季さんにキスをした。

「私はこれで、風邪が伝染ったかもしれない。だから、この先も大丈夫。」

「…フッ。お前が言ったからな。」

「う、うん!」
志季さんと触れられるのなら、何をしてもいい。
ただ、体温を感じていたい。

私と志季さんはベッドに倒れ込む。

志季さんは私のブラウスのボタンを1つずつ外していった。
そして、下着も…。

月明かりに照らされた私の裸体を見て、志季さんは「綺麗」とぼやいた。
恥ずかしがってる私の顔を眺めては、志季さんは微笑んでいた。

既に熟している下半身に志季は手を伸ばす。

「も、もう…?」

「…」

志季は何も答えなかったが、ゆっくりと指先で掻き回した。
もう一方の手は胸に添えられた。
そして、優しいキス。

昨日のような激しさはなく、穏やかだった。

舌先は唇からどんどん下へと降りていった。
終には、下半身へと。

指で掻き回しながら、舌先でも掻き回してくる。

舌先は初めてで、不思議な感覚だった。
そして、とても心地の良いものだった。

「もっと。」
私は無意識に要求していた。

身体はビクついてはいるものの、頂点にはまだ達していない。

優しい志季の舌先はだんだん加速していった。
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