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調査兵団は今日もまったりです

第7章 リヴァイとリヴァイと気になるあの人



「おい」


追いついたリヴァイは、その背中へぶっきらぼうに声を掛ける。


「兵長?」


気付いたカリンも声で反応を示すが、いかんせん人混みのせいで振り返ることができない。


「こっちだ」


リヴァイはカリンの腕を掴むと、迷いなく歩き出す。

それは先ほどまで彼女一人で歩いていた時とは全くと言っていいほど違っていた。

人混みの中、二人の足はよどみなく進んでいく。水の中を泳ぐ魚のように。いや、まるで人の波が二人を避けているような、そんな不思議な感覚。





程なくして店の裏手側、人もまばらな路地に二人は立っていた。


「……」

「お手を煩わせてしまい申し訳ありません…」


あの人混みからリヴァイがわざわざ連れ出してくれたことに、カリンは居た堪れなくなっていた。


「別に、どうってことはないが」


こんなにも、カリンはとろかっただろうか?

立体起動も対人格闘も、並みには出来ていたはず…そもそも、そうでなければ兵団にはいられないのだから。

不思議に思えば、リヴァイは無意識に頭のてっぺんから足先までまじまじと観察してしまう。




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