• テキストサイズ

調査兵団は今日もまったりです

第5章 時間じゃないが、全員集合



よかった。

団長起きてらしたのね。

隣には…ふふ、やっぱりそっくりな空色。



思わず手を振れば、背中越しにかかる声。

「なにかあったのか」

そう耳に届いた瞬間、お裁縫、繕い物、結婚、一気に思い出して…

ほんの少し、頬が熱くなった気がしたの。

「いえ、なにも」

俯いてそう答えるのが精いっぱいだった。



だって


『貴方のことが思い浮かびました』


そんなこと言えないから。



スンスン

いつもの癖。だけど…

そうされる度、私の頭の中は貴方でいっぱいになっていくこと、気付いてらっしゃいますか?



そっと表情を伺い見れば、軽く顎を上げて見つめる横顔。

視線の先は、もう誰の姿も見えない窓辺。



(分隊長も、心配してらしたんですね)



…そんな団長が羨ましい、なんて思ってしまう。




/ 101ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp