第4章 空色カメラ
「さて…」
「名前が必要か?」
ぱたぱた
「ふむ。では、まず」
「ミケ」
……
「ハンジ」
……
「リヴァイ」
……
「…エル」
ぱたぱたぱた
「はぁ……。エルヴィン?」
ワン!ワン!
ぱたぱたぱたぱたぱた
「わかったわかった…。手を掛けるな、背伸びをするな。お前は大きいな」
「名前は決まった。それでいい。だが…」
「ただ飯食らいはおいておけないぞ?いいな?」
わふ!
ぱたぱたぱた
「やる気があってよろしい」
「よろしくな」
ワン!
この日を境に、団長付のマスコット兼優秀な秘書が誕生したとの噂が瞬く間に兵団内に広がったのであった。