第2章 ミケとミケと気になるあの人
「………」
「ミケ?もしも~し?」
(今、ナナバは何と言った?)
(風呂?そうか、風呂…。俺と、風呂……)
(待て、俺はここにいるぞ)
(そもそも、だ)
(そういう事が出来る関係にまで、なっていないのだが…?)
(なんだ、これは……)
(何を言われたのか、さっぱり分からない……)
「大丈夫?おーーーい?」
「こりゃヤバイんじゃないか?」
「ナナバが変な事言うから…」
とても似合いな正装とは真反対、ともすれば『間が抜けている』と言われかねない表情のまま固まるミケ。
そして、どうやったら元に戻るのか、う~んと唸る班員達。
室内には妙な沈黙が広かっていく。
一方、その頃……