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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第6章 The reality is a ruthless


side 菅原 孝支

あの日から皐月は学校を休んでいる。もちろん部活も。

直接連絡も試みたが、返信が来る気配はないし、
清水に聞けば、体調不良だと言われるだけだ。

あの後、月島とどうなったのか、確かめる術がない。

ただ、月島が毎日、敵意を隠さない目でこちらを睨んでいる事を考えると、2人が上手くいっているとは考え辛い。

そして、一つ予想外の出来事としては、影山も俺の事を毎日のように睨んでくる。こればっかりは考えたけど、今一つ理由が思い付かない。

そんな居心地の悪い数日を過ごして居たから、久しぶりに皐月が登校していると、今日の放課後から部活にも参加すると大地から聞いた時は、授業が終わるまでずっとソワソワしてしまったのも仕方のない事だと思う。

だから、久しぶりに体育館で皐月を見掛けた時、彼女の暗い様子はそこまで気にならなかった。

あぁ、やっぱり月島と上手く行かなくて休んでたのか。

月島と皐月の気まずそうな様子を見れば、事情を知らない人でもすぐにわかるだろう。

ここでも「もう大丈夫なのか?」と声を掛けている影山がどういう立ち位置なのかだけが、掴めない。
まぁ、それも後でゆっくり皐月に確認すればいい。

そう思っていた頃の俺のなんと呑気な事か。

部活が始まって、まもなく終わる時間だと言うのに、皐月と言葉を交わせない…どころか、目すらも合わない。

これって、間違いなく避けられてるよな。。。

何となく、頭の中で悪い想像が沸き起こる。

最悪のシナリオを自分の中でなぞっては消し、なぞっては消す。

大丈夫か?顔色悪いぞ?と声を掛けてくれたのは、大地だったか、旭だったか…そんな事も思い出せないくらい朦朧としたまま部活の時間が終わった。

1人でドリンクのボトルを洗いに行った皐月を追い掛けたのは、もはや無意識のうちだったかもしれない。

「皐月…あの…。」

何と声を掛ければ良いのかもわからない。

こちらを見た皐月の表情で、先程描いた最悪のシナリオが思い出される。

「なんで…あんな事…。」

ポツリと呟かれた皐月の言葉に、現実を突き付けられる。

皐月は知ってしまったんだ。

俺たちが…いや、俺が皐月に行っていた行為の本当の意味を。
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