【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第4章 Seeing is believing
side 及川 徹
正直…烏野との練習試合から悪いこと続きだ。
烏野の奴らと楽しそうにしてる和奏の様子が気に入らない。
和奏が気に入ってるらしい蛍君とかって、のっぽ君は存在自体が気に入らない。
岩ちゃんとも無駄にギクシャクしちゃったままだし…気分は最悪だ。
しかも今日は和奏が、のっぽ君を家に招いて勉強会だとか言っていた…。
ってか、女の子が誰も居ない家に男を招き入れちゃいけないって、何で和奏は知らないのさっ!
いや…それは、俺がそういう情報を和奏に与えないようにしてたから…だけどさ。
でも、こんな事態になるなんて、想定外だったし。
そもそも、和奏が青城に来てたら…今頃計画通り、及川さんの彼女になってたのに…。
とにかく、本当に最悪の事態にならないように、今日の勉強会は何としても阻止しないと!
午前中で部活を終えた俺は、自主練に残る面々をスルーして、手早く荷物をまとめて部室を後にした。
和奏はのっぽ君が家に来るのは1時頃の予定だと言っていた。
チラッと時計を確認すると、予定の時間まで30分をきっていた。
何としても、のっぽ君より先に到着しないと…。
間に合え。間に合え。
祈るように心の中で唱えながら、家へ向かう足をさらに早めた。