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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第4章 Seeing is believing


side 影山 飛雄

久しぶりに見る及川さんが、相変わらずの自信満々の笑顔で月島を真っ直ぐ指差した。

今までの試合の流れから、レシーブの苦手な月島を狙うなんて、基本的な作戦だ。
でも、及川さんの表情にそれ以上のものを感じる。

及川さんは…皐月と月島の事を知っているんだ…。

当たり前と言えば、当たり前の事だ。
中学時代は、皐月に話し掛けた男子生徒が、翌日には青い顔して、及川さんの怖さを語っていた。
それは及川さんの卒業後の話だ。

その日のうちに皐月から情報を聞き出して、その男子生徒をシメていた事を思えば、別々の高校だからとか…そういう事は及川さんにとっては大した障害じゃないんだろう。

あれだけ大切にしていた皐月に、月島なんて虫が寄って来たんだ。
彼女に他の男が言い寄って来たら、たとえ及川さんじゃなくても許す奴などいないだろう。

そもそも…及川さんと皐月は本当に付き合っているんだろうか…?
だとしたら、先日の菅原さんとの事は…浮気ってやつか?
いつも学校で月島と居るのは…?

チラッとベンチに居る皐月を視界に入れてから、頭を左右に振った。

皐月がそんな奴だと思いたくねぇ。

そもそも、試合中に何考えてんだよ。
相手は及川さんだぞ。集中しろ。
今は俺のバレーをするんだ。
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