【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第4章 Seeing is believing
岩ちゃんとは無言のまま体育館へ戻る。
まぁ、確かにいつもの言い合いとは少し性質が違うけど…単純な岩ちゃんの事だから、練習が始まれば普段通りに戻るだろう。
監督に足の状況を報告して、そのままアップに入る。
まぁ、今は岩ちゃんの事よりも烏野の方が大切だ。
バレーについては…俺が不在とは言っても青城から1セット取ってる辺り、飛雄のワンマンチームって訳でもないのかも。
そこも少しは気になるけど…。
烏野の中で一番背の高い金髪のメガネ君を見る。
あいつが蛍君か…。
正直、和奏の好みのタイプだと言われてもピンと来ない。
見かけだって、及川さんの圧勝だし。
俺より背の高いのが気にくわないけど…。
プレーについては状況を判断する能力のある冷静なタイプ。
でも、まだまだ技術が追いついていない。
それに、どこかボールに対する執着も低い気がする。
バレーだったら、見かけ以上に及川さんの圧勝だな。
チラッと烏野のベンチに目を向けると和奏が真剣な顔でコートの中を見守っている。
その目線の先に居るのが、予想通り、金髪メガネののっぽ君。
何で俺がのっぽ君相手に嫉妬なんてしなくちゃいけないのさ。
そんな中途半端なスペックで、俺の大切なお姫様に手を出そうとしている事、死ぬほど後悔させてやりたい。
早く叩き潰したくてウズウズしてる。
アップを終えて、ベンチに戻ると監督から早速ピンチサーバーで入れるかと打診があり、笑顔で引き受けた。
まずはバレーでコテンパンに叩き潰してあげよう。