【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第3章 repentance comes too late
side 及川 徹
反省は…している。
昨晩の和奏は明らかに俺に怯えていた。
説明出来ないような感情を和奏に押し付けたんだ。反省しかない。
でも、反省はしていても、この感情を上手く処理しきれないのは隠しようがない。
今日だって、集中出来てないせいで岩ちゃんに何度も殴られたし…。
この気持ちをスッキリする為には、告白しかないんじゃないかと…そればかり考えていた。
和奏が蛍君を好きなのは間違いないだろうけど…もしかしたら、俺の事も好きかも…いや、恋愛的な意味では…無いか。
自分で言ってて悲しくなって来た。
でも、蛍君が和奏を好きじゃない可能性だって…いや、それも無いな。
和奏の可愛さで惚れない男なんているはずない!!
だからこそ小学校、中学校と大変な思いで和奏に言い寄る男どもを追い払って来たんだ。
でも、でも、和奏と蛍君が付き合って…上手くいかない可能性は…大いにある。
初めての彼氏気取りで、和奏が処女じゃないと気付いた時の蛍君とか…想像しただけで笑えるし、お付き合いをもつれさせるのに十分なインパクトだろう。
けど…和奏が他の誰かと付き合うなんて…そして、別れるまで大人しく待つなんて、俺には出来ない。
まず和奏と仲直りしよう。
怯えられたままじゃダメだ。
普段通り、仲良しな2人に戻って…そしたら和奏に告白しよう。
いつもみたいに真剣に受け取って貰えなくても…伝わるまで何度だって言おう。
俺が大好きで、大切にしたいと思ってる女の子は、昔からずっと和奏一人だって。