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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第3章 repentance comes too late


「別に試験前以外でもいいけど…和奏も代わりに英語教えてよね。」

本当は2人になれる口実が出来るなら、何だっていいのに、此の期に及んで少しでも余裕のある所を見せたいとか思ってしまっている僕が居る。

「もちろん!良かった♫数学の授業どんどん難しくなってるし、この辺で追い付かないと、この先全くわからなくなりそうだったの。今週末は練習試合前で部活大変だろうし…その次の週末はどうかな?土曜日とかは?」

「僕は大丈夫だよ。」

何だったら、今週末だって平気だ。
和奏との勉強会の為なら、部活も適度にすればいいだけだし。
でも、和奏にそれを伝えるのは好感度が下がってしまうかも…と思い、次の週末で了承する。

「じゃあ、良かったら私の家に来て!うちは両親も仕事の都合でほとんど居ないし。」

何の裏表もない笑顔で和奏が言った。

…和奏の家?
しかも…両親不在?

何それ?
…誘ってんの?

そうだった。
和奏は僕の気持ちを落とした後は、必ず舞い上がってしまうような事を用意してるんだ。

菅原さんとの事でささくれ立った心に、和奏のお誘いが温かく広がっていく。

「じゃあ…お邪魔させて貰うよ。」

大丈夫だ。
和奏が僕に好意を寄せてくれている事は、僕の思い上がりじゃないはず…。

和奏の家にお邪魔する日に、ちゃんと好きだと伝えよう。

そうすれば、菅原さんも王様もこれ以上気にする必要なんてないんだ。

そう考えると、さっきまでのイラつきは自分でもビックリするくらい治まっていた。
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