【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第3章 repentance comes too late
「いや、別に…たいした話じゃないよ!部活の事とか?」
和奏のバレバレの嘘が、僕の心を荒立たせる。
朝の菅原さんの様子から、部活の話なわけがない。
僕に言えないような話をしてたって事か。
もしかしたら、告白でもしたのかもしれない…。
それなら、和奏がホイホイと内容を話さない理由も、菅原さんの朝の態度も納得がいく。
もっと詳しく聞き出したいような、それ以上は聞きたくないような…。
「そうなんだ。そんなの部活の時間に話せばいいのに。」
結局は勇気が出ずに、素っ気ない会話で終了してしまう。
和奏は僕の葛藤には気付かずに、この話はこれでおしまいとでも言う様子で、話題を変えた。
「あっ、そう言えば前に試験前に数学教えてもらうって約束したやつ…試験前じゃなくても教えて貰えたりする?」
そう言えば、前に和奏が宿題の数学でどうしてもわからない問題があるとかで、教えてあげた事があった。
その時に約束したんだ。
今度は試験の前に、僕は和奏に数学を教えて、和奏は得意な英語を僕に教えてくれるって。
別に誰かに教わる必要なんてないけど、和奏と2人で勉強会となれば、必要、不必要の問題では無くなる。