【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第3章 repentance comes too late
「それ…君に関係ないよね。」
「関係…あるっつったら?」
こちらこそ月島に負けないくらいの気迫で睨み返してやる。
こいつに舐められたくない。
「…少なくとも僕には関係ないから。」
興味無さそうに外された視線で、月島が俺を敵だとすら思っていない事がわかり、少し頭に来る。
けど…こいつは何もわかってない。
今の自分の立場を…。
「お前、菅原さんだけが敵だと思ってたら痛い目見るぞ。」
菅原さんだけじゃない。
月島は存在にも気付いてないけど及川さんだって居るんだ。
それに俺も…。
何も言わない月島をひと睨みして、踵返す。
頭は酷く混乱してるし、月島には腹が立つけど、俺の立場は明確だ。
及川さんよりも、菅原さんよりも…そして悔しい事に月島よりも皐月に遠い。
皐月と中1と出会ってから…、きっと俺が皐月に恋に落ちた瞬間から3年という時間が経っているのに、俺は何をしてたんだろう。
自分に心底腹が立つ。
それに…皐月にも少なからず腹が立っている。
何だよ…及川さんしかダメなんじゃないのかよ。
なのに月島に懐いてみたり、菅原さんと…嫌な事思い出しちまった。
とにかく…高校に入ってからの皐月は何を考えてるんだかわからない。
いや、中学の頃は皐月が何を考えているかなんて、考えた事もなかっただけか…。
なんで皐月なんかに惚れたのだろう。
もっと…面倒ではない相手なんていくらでも居る。
それでも、そんな都合のいいだけの相手は不要だと…皐月以外の女なんて、そもそも面倒で…ん?
もう…訳がわかんねぇ。
とにかく…皐月を振り向かせりゃいいんだ!