【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第3章 repentance comes too late
side 影山 飛雄
ショック…って言葉では表現出来ないくらいの衝撃だった。
それ以外に俺の知ってる言葉では表現出来ないから…やっぱり人に聞かれると、凄いショックだったと答えるしかない。
心臓がぐわってなって…なのに、ギリギリと痛くて…このまま死ぬかもと思った。
今日は朝練の後に部室に携帯を忘れた。
朝からツイてないけど、まぁ…頻繁に誰かと連絡を取る予定もないし、そこまで困る事もない。
なるべく早く取りに行こうと思ってたけど、体育や理科など…こういう日に限って移動教室続きで、全然時間が無く、気付いたら昼休みだった。
弁当食べたり、わざわざ教室まで来てワーワー騒いでいる日向の相手をしていたら、昼休みも残り少なくなっていた。
「ったく、新技どうこう言う前にレシーブの練習しろよ。日向のボゲェ。」
何とか日向を振り払って、1人で部室まで歩く。
思わず先程の日向の様子を思い出し、誰も聞いてないとはわかっているけど、文句を言わずにはいられない。
そして、部室のドアに手を掛けた時に、中から人の話し声が聞こえた。
いや、話し声なんかじゃない。
クラスの奴に無理矢理押し付けられて見た…あのDVDと同じ…喘ぎ声ってやつだ。
そう思うと、頭に一気に血がのぼる。
誰だよ…部室に女連れ込んでる奴…。
って、きっと先輩だろうけど…そんな及川さんみたいな先輩が烏野にも居たなんて…。
中から聞こえて来る声に無意識にも耳を澄ませてしまう。
「いや…もぉ…あっ…。」
その声が聞こえた時だ。
死ぬんじゃないかと思うくらい心臓が跳ねたのは。
死ぬんじゃないかと思うくらいショックだったのは。
だって、てっきり2年生か3年生の誰かだと思ってから、中に皐月が居ることなんて想像して居なかった。
2,3歩の後退りの後に、一気に進路方向を変えて走り出していた。
知ってはいけない…知りたくない事を知ってしまったと本能的に感じた。