【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第3章 repentance comes too late
部活での事が心配なくなったとしたら、次の心配の種は例の皐月の幼馴染だ。
と言うより…こちらの方が本題だ。
あそこまで色々と仕込んでいたのに、皐月が処女だった事実…。
考えられる事話を2つだ。
1つはそいつが元々そこまでする気がない可能性。
そして、もう1つ….俺はこっちの方が可能性が高いと思っているんだけど…何かしらのタイミングまで大切に残している可能性。
後者だった場合は、万が一バレたら大変な事になるだろう。
そればっかりは夜通し心配したって、今日皐月から話を聞かないとハッキリしないと思っていた。
「スガさん、今日も早いっすね!」
「おはよござっす」っとニュアンスだけ「おはよう」の伝わる体育会系特有の挨拶と共に田中が現れたのを皮切りに続々と部員たちが集まってくる。
日向と影山のコンビは部室には寄らずに直接体育館に行ってるだろうから、他の部員たちが着替えているのを待たずに体育館に向かう事にした。
皐月も朝練前は部室に寄らないから、既に体育館に来ている可能性もあるだろうし。
そんな事を考えながら、ぼんやり歩いていると後ろから軽い足音が追い掛けてくる。
「菅原さん!おはようございます。」
まさに今から探しに行こうと思っていた皐月が、ドリンクのボトルを5-6本抱えてそこにいた。
「おはよう。ボトル…大丈夫か?何本か持つ?」
「まだ空っぽなんで大丈夫です!これからドリンク作りに行って来ます。」
ドリンクのボトルを抱えているだけだって言うのに…朝から何て可愛さだ…。
この皐月が昨日はあんなに乱れて…とか考えて、思わず本題を忘れそうになっていた。
「あの…皐月、ちょっと話したい事があるんだ。昼休みにでも時間もらえるか?」
「私も…菅原さんにお話があります!」
皐月の方からそう返されると、向こうの話の内容が気になって仕方がない。
これ、今日の午前中の授業も頭に入らないな…。
そんな予感がする。
「おー。じゃあ昼に皐月の教室まで迎えに行くよ。」
皐月のクラスでの様子が見たい下心が、もちろん含まれている。
まぁ部活同様、月島がガッチリ周りを固めて守ってるのは想像出来るけど。