• テキストサイズ

【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第3章 repentance comes too late


side 菅原 孝支

朝練にはまだ余裕のある時間。
部室に一番乗りをした俺は昨日ここで起こった出来事を思い出して、短く息を吐いた。

いや、そもそも思い出しても何も、片時も忘れる事が出来ず、その事ばかりを考えている。

お陰で昨日の授業の内容はサッパリだし、夜はほとんど眠れなかった。
俺、一応受験生と呼ばれる学年なんだけど…こんなので大丈夫か??

昨日の授業中は、そりゃ気が動転してたし、一応口止めはしたが皐月が、何も理解してないあの調子でポロっと喋るんじゃないかと心配もしていた。

でも、昨日の放課後の部活で皐月の放課後の態度を見て、その心配は無駄になった。

「菅原さん、今朝はありがとうございました!」

皐月が皆の前でペコっと頭を下げてきた時が、俺の焦りのピークだった気がする。

「何?皐月さんと菅原さん、何かあったんですか?」

日向が少しの嫉妬と警戒の混ざった目で、俺と皐月を見比べていた。

「うん。ちょっと助けて貰ったの。」

皐月の説明に首を傾げ、納得出来ない様子の日向。

流石に俺も何も言えずに冷や汗をかいてた。

「和奏は今朝体調が悪くて、菅原さんに薬か何か貰ったんだって。そうでしょ?和奏。」

「うん。まぁ、そんな感じ。」

日向の疑問に対して、そう付け足したのは月島だった。

薬??
どこでそういう話になったんだろ?
まぁ…とにかく、セーフだ。

まぁ、突き刺さる月島からの視線を除けば…だけど。

あれじゃ、「こいつは僕のなので、余計な気遣いはいりません。」って言いたいのがヒシヒシと伝わってくる。

本当のところ…皐月と月島の関係ってどうなってるんだろう。
月島は、皐月の幼馴染の事…知るはずないか。
/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp