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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第2章 what is lost is lost


「ねぇ、和奏。今日、何か変わった事は無かった?」

和奏の用意してくれた魚の煮付けやお味噌汁を挟んで向かい合う。

「変わった事…?あっ、蛍君に苦手な数学教えてもらったんだけど、凄くわかりやすくてね!今度テスト前に一緒に勉強する約束したんだよ。私は蛍君の苦手な英語教えてあげるの。」

…。
俺の聞きたい答えじゃないけど…、それも聞き捨てならないね。

「ちょ、和奏の勉強は俺が教えてあげるって言ってるじゃん。」

「でも、徹は学校違うし…学年も違うから。蛍君となら、お互いの勉強にもなるし!」

だから、烏野なんて行かずに青城に来いってあんなに言ったのに。

それに…ここ1週間、毎日のように聞かされる蛍君の話もいい加減うんざりだ。

だいたい蛍君ってなんなの?
聞けば聞くほど、無愛想な大したことない男なんだけど。

ってか、まさか…。
最悪の考えが頭によぎる。

「ねぇ、和奏。今日、学校で誰かと一緒に気持ちいい事しなかった?」

そんな事、想像したくもないけど…。

「えっ!?なんで?そ…そんな事ないよ!」

けど、和奏の反応が俺の想像をよりクリアにしていく。

俺が和奏の嘘を見抜けないはずない。
いや、今のは俺じゃなくてもバレバレだっただろうけど…。

それより、俺の和奏が穢された!!!

「誰…?蛍君?」

無意識に声のトーンが低くなってしまう。

「え?なんで?蛍君じゃないよ。」

今度は嘘の含まれていない言葉。
蛍君じゃ…ないのか。

でも、誰かに触られたって事は認めちゃってるよ。
相手が蛍君じゃなくたって、そんなの許されないのに。

「じゃあ誰?」

思わず立ち上がり、バタバタとしている和奏の腕をテーブル越しに掴む。

「それは…言わないって約束だから。」

その発言が俺の神経を逆なでするという事にも気付いていない和奏の唇を無理矢理奪う。

別に無理矢理奪わなくても、抵抗なんてされないだろうけど…俺だって怒ってるんだ。
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