• テキストサイズ

【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第2章 what is lost is lost


side 影山 飛雄

なんだか最近、皐月に対してイライラする。
高校に入学してからだ。

例えば、練習の途中に、皐月に必死な顔で体育館から連れ出された時は、何の話かとドキドキしてしまった。

「クソ…。」

ボソッと呟けば、目の前の皐月が先程から青い顔を更に青くさせた。

「わー、ごめんなさい。やっぱり私のせいかな?」

んなはずあるか!ボゲェ。
相手が日向なら容赦無く言っていただろう。

皐月の話はこうだ。
2,3日前にあった3対3の試合の後、顧問だと言う武田先生が体育館に飛び込んで来て青城との練習試合が決まり、俺がセッターを務める事が条件だと言った。

それが、部活が楽しすぎてその様子を及川さんに話してしまった自分のせいだと。

「スパイ行為をするつもりは…なかったんだけど…。」

何を期待してたんだ、俺は。
考えれば、こんな事だろうと想像出来たのに、変な期待をした俺が悪い。

「皐月のせいな訳無いだろ。スパイだとも…思ってねぇよ。いいから、さっさと練習戻んぞ。」

皐月は及川さんと付き合ってるんだから、俺の期待してしまったような事はあるはずない。

そもそも…俺の期待してしまったような事って何だよ。

あー、もう訳がわからねぇ。
最近はこういう事が多すぎてイライラする。

だいたい…皐月も何考えてんだよ。
高校に入学してからの皐月の行動が全く理解出来ねぇ。
とくに、月島の件だ。
/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp