【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第2章 what is lost is lost
皐月を抱きしめて、こちらを向かせる。
ここ一週間ずっと見つめていた皐月が俺の腕の中にいる。
正直、かなり興奮してる。
しかも…何で抵抗してこないの?
いや…助かるけどさ。
ゆっくりと美味しそうな唇にキスをする。
柔らかい…。
ってか、何で皐月から積極的に舌絡めてきてんの?
予想外にディープキスになっている事態に少し焦る。
名残惜しく思いながらも、ゆっくりと唇を話せば、皐月が照れた顔だこちらを見上げる。
何その顔…可愛すぎだろ。
「菅原さん…いいんでしょうか?その…私達、幼馴染じゃないのに。」
その言葉にさっきまで半信半疑だった想像が確信に変わる。
皐月はこの行為が恋人同士のそれだとは思っていないんだ。
幼馴染と行うものだと信じて疑っていない。
皐月の性への知識が酷く歪んでいる。
原因は言うまでもなく、幼馴染だろう。
なんて幼馴染だよ…。
可哀想な皐月。
でも…俺にはラッキーなシチュエーションだな。
見たこともない皐月の下衆過ぎる幼馴染に、心の中でお礼を言う。
そうだ。
どうせ真っ向勝負しても勝ち目がないんだから…、この機会を逃す手はない。